0
刀剣徳川 Tokugawa Art
<< 戻る
S72306(S1304)
+運賃
刀 銘 遠江国小栗基重 彫同作 平成八年二月日
現代刀 (平成八年/1996) 静岡県
刃長68.8cm 反り1.0cm 元幅32.0mm 先幅22.4mm 元重7.8mm
剣形:鎬造り、庵棟。平地広くやや浅めの反り、重ね厚く平肉ついて手持ち重厚(733㌘/はばき除)。身幅広く元先の幅差はさまで開かずに大切先に結ぶ勇壮な姿。(
刀身拡大写真
)
彫物:表には蓮台、毘沙門天の梵字更には旗鉾に三叉槍の彫物。裏には虚空蔵菩薩の梵字に素剣の彫物がある。
鍛肌:地鉄は小板目肌が詰んだ精良な地鉄鍛えに地沸が微塵について板目状の地景が顕れる。
刃紋:錵出来の湾れに小互の目、尖り刃を交えて処々に跳び焼きがある。刃縁に沸厚くつき、刃中は柔らかな匂いを敷いて、互の目の沸足が刃先に放射して金筋、砂流し頻りとかかり華やかな沸の働きが豊富で明るく冴えている。
帽子:焼刃高く湾れ、先小丸に返る。
茎:生ぶ、鑢目は勝手下りに化粧。目釘孔壱個。茎尻は刃上がり栗尻。茎の棟方は小肉ついて勝手下りの鑢目がある。佩表の目釘孔上方、鎬地に『遠江国』の駐鎚地、目釘孔下方の鎬筋上には大振りの鏨運びで『小栗基重 彫同作』長銘がある。裏の鎬筋上には『平成八年二月日』の制作年紀がある。
小栗基重師は昭和二十八年静岡県周智郡の生まれ、名を辰巳という。昭和五十一年(1976)に、人間国宝の二代:月山貞一刀匠の兄弟子にあたる喜多貞弘に就いて鍛刀を修め、同五十八年(1983)には岡山県重要無形文化財で無鑑査の柳村仙寿に師事し刀身彫刻を学び、同年に作刀承認して独立した。
平成元年(1989)に新作名刀展に初出陳以降、刀剣の部で入選十五回の栄誉更には刀身彫刻の部で九回の入選などの数多くの受賞歴を誇る現代日本刀の匠である。
表題の作品は小栗氏四十五歳の円熟期の力作。四天王の一尊『毘沙門天』は旗鉾三叉槍を手にして邪鬼を退治し、武運長久、厄除け、家内安全などのご利益がある神様で、『虚空蔵菩薩』は智慧や知恵、記憶力、知識を授けてくれる仏様。
金着せ二重はばき、白鞘付属
!
スマートフォンモード
To create online store ShopFactory eCommerce software was used.
0
日本語 (Japanese)
English (English US)