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刀剣徳川 Tokugawa Art
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O92023(W5049)
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脇指 銘 阿波守平貴道
新刀 江戸時代初期(寛永頃/1624~) 尾張
刃長44.0cm 反り0.8cm 元幅33.3mm 先幅21.4cm 元重7.7mm
特別保存刀剣鑑定書
剣形:鎬造り、庵棟。反り浅くつき、重ねは厚く平肉豊かについて手持ち重厚(511㌘/はばき除)。元身幅広く、元先の幅差はさ頃合について中峰に結ぶ勇壮な姿。(
刀身拡大写真
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鍛肌:小杢目肌が密に詰んだ精良な地鉄に鎬地はよく詰んだ柾目肌。平地は地沸が微塵について煌めいて小杢目状の地景はいる。
刃紋:直ぐに短く焼きだし、小錵出来の互の目、尖り刃、複式丁子乱れを交えて焼刃高く華やかに、刃縁も錵が光を反射して明るく冴える。刃中は柔らかな匂いを敷いて、互の目の沸足太く長く入り、砂流し掛かり沸の働きが豊か。精良な鍛肌の地鉄に華やかな焼刃を魅せて上々の美観。
帽子:横手で互の目を焼いて直ぐに中丸に返る。
茎:生ぶ、鑢目大筋違。目釘孔壱個。茎尻は刃上がり栗尻。茎棟は平で大筋違の鑢目がある。佩表の鎬地には『阿波守平貴道』の六字銘がある。
『貴道』慶長初代は安芸広島城主、浅野幸長の出生地であった尾張国丹羽郡浅野村(現一宮市浅野)の出自。『陸奥守大道』(大兼道)の門人で、名を『丹羽太左衛門』という。
名古屋城開府後の元和年間、名古屋伊倉町に鞴を構えた。『貴道太左衛門』、『藤原貴道太左衛門』と銘を切る。
二代『播磨守橘貴道』は『丹羽太左衛門貴道』の養子となり、多くは槍を手掛けたという。
三代『貴道』は初代『丹羽太左衛門貴道』の嫡子で名は『丹羽重兵衛』という。寛永元年に『阿波守』を受領して平姓を冠して『阿波守平貴道』と銘を切る。
寛永から延宝年間は刀剣の需要が多く、特に武芸の盛んな尾張国では頑丈な造形のものが求められたため、身幅が広く、物打が張り中峰に結ぶ威風堂々たる体躯を保持して尾張武士委の業物の貫禄を湛えている。茎の鑢目、銘字の鏨が鮮明に保持され、かつ地刃ともに冴えて『特別保存刀剣』に指定、優れた出来映えが称揚されている。
鍍金腰祐乗鑢はばき、白鞘入
参考文献・資料:
『尾張刀工譜』 名古屋市教育委員会、昭和59年3月31日
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