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刀剣徳川 Tokugawa Art
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C040765(W8568)
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脇差 銘 相模守藤原泰幸
新刀 江戸時代前期(寛文頃/約350年前) 尾張
刃長54.3cm 反り0.9cm 元幅32.1mm 先幅23.0cm 元重7.2mm
特別保存刀剣鑑定書
剣形:鎬造り、庵棟。反り浅くつき、重ねは厚く平肉豊かについて頗る重量がある。元身幅広く、元先の幅差はさまで開かずに中峰に結ぶ勇壮な姿。(
刀身拡大写真
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鍛肌:地鉄は板目肌が練れ鎬地は柾目肌。平地は地沸が微塵について青黒く冴えて地景がつく。
刃紋:湾れで焼きだして小錵本位の互の目、尖り刃、丁子乱れを交え、処々跳び焼を交えて焼刃高く華やか。刃中は柔らかな匂いを敷いて、互の目の沸足入り、砂流し掛かり、葉が浮かぶなどの沸の働きが豊富で、刃縁には精良な沸が乱れの谷に厚く積もり明るく冴えている。
帽子:横手下で互の目を焼いて直ぐに大丸となる。
茎:生ぶ、鑢目大筋違。目釘孔壱個。茎尻は剣形。茎棟は平で大筋違に化粧の鑢がある。佩表の鎬筋上には『相模守藤原泰幸』の長銘がある。
初代の泰幸は本国美濃、慶長十五年二月の名古屋城開府に伴って、名古屋城下南長島町(現在の名古屋市中区)に移り鍛刀に従事、能登守を受領した。『能登守泰幸』は寛永八、十三、十五、十八、二十の年紀銘がある。
本作は二代、相模守泰幸の長脇指。名を『新兵衛』といい、初代とともに名古屋城下長島町に住した。寛文五、七、八、十の年紀銘を慧眼する。初代に比して銘鏨・茎鑢ともに深いことが特徴で、茎尻が初代は刃上がり栗尻であるのに対して、二代のそれは剣形である。
この脇指は威風かつ強靱な体躯をして、尾張武士委の貫禄を湛える。茎の鑢目および銘字の鏨は鮮明で保存状態は頗るよい。頗る強く冴えた地鉄に大乱れを焼いた尾張新刀の雄刀『相模守藤原泰幸』の白眉である。
金着せ一重はばき・白鞘入
参考文献・資料:
『尾張刀工譜』 名古屋市教育委員会、昭和59年3月31日
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