Tuba3038a

鮑熨斗図透鐔

銘  丹州住 定正

丸形、鉄地、陰透、赤銅象嵌、片櫃孔、赤銅覆輪

縦 77.0mm 横 75.0mm 重ね 4.5mm (切羽台) 3.8mm (耳)

 定正は同銘が寛文頃から三、四人続いたと推考できる。梅忠派の鐔工で初代は市郎右衛門といい、藤原姓を名乗った。

 鉄地丸形磨地に祝儀の進物に添える熨斗・庖丁・宝珠を鋭い鏨で陰に透かし、赤銅地の鮑の表裏を象嵌の工法で嵌入している。

丹後田辺また宮津住

江戸時代中期