銘 越前住 記内作
丸形、鉄磨地、肉彫、鋤下彫、毛彫、地透、角耳小肉
縦 78.2mm 横 78.4mm 重ね 4.9mm (切羽台) 4.7mm (耳)
初代記内は近江の出身で、下坂鍛冶等、とりわけ初代康継の切物師として同派の作刀に見事な彫刻を成し遂げて名を挙げた。同派は越前に移住して『越前国記内作』と刻して江戸時代をつうじて七代程つづいて繁栄した。
丸形鉄磨地には墨・筆・扇・短冊・猪目を肉彫地透している。同派は裏面の切羽台右側に『越前住』、左側に『記内作』と銘を切り分けている。
江戸時代後期