銘 則亮
木瓜形、鉄地、鋤残土手耳、陰透、丸耳、片櫃孔赤銅埋
縦 78.2mm 横 76.5mm 重ね 3.2mm (切羽台) 4.2mm (耳)
特別保存刀装具鑑定書
森羅万象の現象や物事を易経で称えた『八卦』の内、『天』と『地』の図象を陰透かししている。切羽台を中低に仕立て僅かに平肉を付け幅広で分厚い土手耳を鋭角に鋤残す。鉄色優れ保存状態優れた二代『則亮』の優品。
初代則亮は治平と称し天明二年(1782)の生まれ。二代は文化十四年(1817)に生まれ、前銘を『則茂』と刻した。初二代ともに尾張藩の御用を勤めた。
江戸時代
参考資料:日本美術刀剣保存協会、名古屋支部『二子山則亮考』、昭和四十七年