無銘 古金工
竪丸形、山銅地、磨地、鋤残耳
縦 66.2mm 横 63.5mm 重ね 3.1mm (切羽台) 4.7mm (耳)
保存刀装具鑑定書
竪丸形山銅地には雪輪が陰透されている。古来、雪がたくさん降ると豊作になると信じられていたことから、この模様には五穀豊穣を祈願する意味もあったようである。中低の切羽台から耳に向かいしだいに厚く肉置きされ、磨地の耳も同様に鋭く鋤残されている。古金工の呼称は、室町時代以前の作で銘を残さなかった金工達の総称である。
室町時代