無銘 古金工
竪丸形、山銅地、魚子地、鋤出高彫、鋤残耳
縦 65.4mm 横 61.7mm 重ね 3.0mm (切羽台) 4.5mm (耳)
保存刀装具鑑定書
竪丸形山銅地には表裏に三つ巴紋が六紋づつ鋤残されて、磨地の耳も同様に鋭く鋤残されている。中低の切羽台から耳に向かいしだいに厚く肉置きされ、縦横に施された漆黒の魚子は五百年にも及ぶ古雅な手擦れがある。古金工の呼称は、室町時代以前の作で銘を残さなかった金工達の総称である。