銘 越前国▢▢作(赤尾)
竪丸形、鉄地、輪魚子地、肉彫、地透、赤銅覆輪耳
丁子、七宝、桜、唐花、方喰、梅花陰透
櫃孔:枝梅文に二階菱縦 75.3mm 横 73.5mm 重ね 3.1mm (切羽台) 4.0mm (耳)
保存刀装具鑑定書
赤尾派の初代赤尾甚左衛門は山城の梅忠派の出身で、寛永頃(1630~)に福井に来住して以来数代に亘り藩のお抱工として他派にはない気骨ある作柄を呈した。 地鉄よく詰んだ紫褐色の錆地に輪魚子を充て、巧妙に丁子、七宝、桜、唐花、方喰、梅花を陰透として両櫃孔は枝梅を陽彫、二階菱を陰透とした。
江戸時代中期