T192282(S6004) 刀 銘 豫州北条住博正作 | 特別貴重刀剣 | 550,000円 |
現代 (昭和初期) 愛媛 刃長69.7cm 反り1.5cm 元幅32.2mm 先幅22.3mm 元厚7.5mm |
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剣形:鎬造り、庵棟、元身幅広く、重ね厚く、反りやや深めについて中切先に結ぶ。(刀身拡大写真) 鍛肌:小板目肌詰んで鎬地は柾目肌となり地金冴え平地に淡く地映りがある。 刃紋:丁子刃に重花丁子を交え、匂勝ちに小沸付いて丁子の足深く入り、逆足心があり、刃中に葉が浮かび、砂流し掛、刃明るく冴える。 中心:茎生ぶ、先栗尻。茎孔壱個、鑢目は大筋違いに化粧。佩表上方棟よりにやや長銘がある。 帽子:表は乱れこんで焼き詰め。裏は同じく乱れこんで掃きかける。 博正は愛媛、伊予の国の産。名を鳥生亀松といい、温泉郡北条町住。高橋義宗の門で備前伝の丁子乱れに優れた作がある。本作はその得意とする備前伝の優品で、一文字写しでは昭和を代表する名工の一人。昭和28年、45歳の若さで他界したため、作刀は比較的少ない。刃中は春霞のごとく柔らかい匂と砂流しで充満して丁子乱れは咲き誇る桜花のごとく足がよく入って真に美景。茎裏の朽ち込みが惜しまれるが、刀身は当時の研ぎの状態で六十年ほどを経過し、若干の轢痕や黒ずんだ朽ち込みがあるものの相対健全な状態。 銀はばき、白鞘入。 |
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