| I21966(W2771) 脇指 無銘 伝 来国真 (越前来) | 保存刀剣(越前来) | |
| 古刀 南北朝時代 (文和・貞治頃/1352~67) 山城・越前 刃長 55.3cm 反り 1.6cm 元幅 28.9mm 先幅 20.4mm 元厚 6.0mm |
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| 剣形:鎬造、庵棟、大磨上無銘。反り頃合いにつき身幅広く、元先の幅差はさまに開かず中峰伸びごころ。表裏には幅広で樋先の上がった片チリ棒樋の彫り物がある。(刀身拡大写真) 鍛肌:小板目肌に柾目肌交じり肌立ち、地沸厚くついて地斑調の映りがたち、所詮『来映り』が看取できる。 刃文:広直刃。足・葉頻りに入り、小互の目交じる。刃縁に小沸厚く付いて砂流しが頻りとかかる。 帽子:中鋒延びごころ。焼刃は掃きかけて中丸に返る。 茎:大磨上げ無銘。目釘孔壱個。鑢目浅い勝手下がり、茎尻切。 大磨上無銘の脇指で来国真の作(注)と伝えている。銘鑑によると国真は国俊の子(正和・嘉暦頃/1312-28)および孫(文和頃/1352-55)とある。また来国安(貞治頃/1362-67)は国俊の子である国末の孫と伝えられ、のちに越前に移り作刀している。来国安は『越前来』とも呼称され、同極めのものは南北朝期の姿をして鉄色やや黒みがかり、沸出来の中直刃に足入り、あるいは互の目調の乱れ刃に砂流しかかり、帽子も掃きかけるなどの北国気質が看取されるものが多い。来物には幅の広い樋があるものがあり樋先が上がり、茎まで掻き通しているものが多いのが特徴である。 この脇指は小板目鍛えに地沸よくつき、地斑調の沸本位の乱れ映りが鮮明に立つ。刃文は小沸出来の中直刃に足・葉入り、細かな砂流しが頻りにかかるなど豊かな働きを魅せて出来が良い。茎錆には古色があり磨上げの時期は江戸時代初期頃であろう。 刀剣研磨の重鎮、人間国宝の本阿弥日洲による研磨と鞘書が施された来一門極めの秀品である。 注)鞘書:『山城国来国真 大磨上無銘也 時代正中之頃 長サ 壱尺八寸四分有之 昭和五拾七歳戌仲秋記之 本阿弥日洲(花押)』 銀地苔鑢金着二重はばき、白鞘入り 参考資料:本閒薫山・石井昌國 『日本刀銘鑑』 雄山閣 昭和五十年 |
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