| A35097(Y1522) 槍 銘 兼常 |
特別貴重刀剣鑑定書 |
| 古刀 室町時代末期(永禄/1558年頃) 美濃 刃長 26.9cm 幅23.9mm 元重15.0mm 茎長 33.3cm 総長 60.2cm |
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| 剣形:平三角造り。けら首やや長く寸延びて、身幅・重ねとも尋常に先ふくら張る。平地に棒樋の彫物がある。(刀身拡大写真) 地鉄:板目肌流れて地錵付冴える。 刃紋:互の目乱れ、足よく入り、錵厚く付いて匂深く、明るく冴える。 帽子:直ぐに小丸。 茎:生ぶ。鑢目上部は浅い勝手下がり、以下は檜垣。棟角。茎尻浅い栗尻.。目釘孔壱個。目釘孔上方に二字銘で『兼常』と銘がある。 兼常は奈良派の刀工で、室町初期の応永頃にに大和国より美濃国関下有知に移住した。『光山押形』によると応永三年紀(1396)の作品があり、初代と考えられる。現存する多くの年紀作は天文(1532)から文禄(1595)にかけてのもので、室町期を通じて数代にわたって繁栄している。兼元、兼定と並んで代表的な家系で、関鍛冶統領職である。兼常門末の鍛冶は尾張、雲州、山城、武州などへ出向し新刀期を迎えている。同門の兼常のうち、福島正則の招きで関納戸より小牧、清洲、名古屋へと移住し尾張新刀の祖となった政常は、氏房、信高とともに尾張三作と称され評価が高い。 本槍は時代永禄頃の助右衛門兼常の作と思われる。助右衛門は政常の兄とも伝えられている。本槍は沸本位の互の目を焼いており出来がよく、同工が槍の名手であることを首肯する白眉の名槍である。 研磨状態:古研/保存状態:良好 白鞘入 |
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