H14451(T5988)

短刀 銘 尾州兼友 附)茶皺革塗鞘小さ刀拵

古刀 桃山時代(文禄頃/1592~) 尾張
刃長 30.0cm 反り 0.3cm 元幅 30.2mm 元厚 6.5mm

特別保存刀剣鑑定書

附)茶皺革塗鞘小さ刀拵刀

 

剣形:平造り、庵棟。寸延びて、身幅広く重ね厚くつく。元先の幅差さまでつかない雄壮な体躯。はばきを含む刀身重量は284㌘あり、手持ち重厚。(刀身拡大写真
鍛肌:板目に大杢目を交え、地錵つき地景はいる強靭な鍛肌。
刃紋:複式互の目・箱刃・尖り刃を交え、焼頭の刃縁には粗めの沸が凝り、ここには金線、砂流し頻りと絡んで刃縁明るく冴える。
帽子:焼刃強く乱れ込んで強く掃きかけて中丸となり、返り深く焼き下げる。
中心:生ぶ。茎は刃側を舟底風に僅かにおろして刃上がり栗尻に結ぶ。鑢目は急角度の大筋違に僅かに檜垣状の鑢目を交える、棟肉平。茎孔壱個。佩表の棟よりに大振り鏨運びで『尾州兼友』の四字銘が刻されている。

『兼友』は名を『十左衛門』通称『藤四郎』という。初銘『兼伴』と名乗ったという。生国美濃関から尾張犬山、美濃岐阜をへて尾張清洲に移転し福島正則に仕えた。梅忠明寿の門人となり『肥後守』を任官、工銘を『輝広』と改めた。福島正則の転封に随い実子の『播磨守輝広』を伴って安芸広島に転住した。
元幅広く、物打ちも堅強に張り、重ねの厚い健全な体躯には南北朝時代の志津を想わせるのたれ刃を主調とした焼刃は業物の貫禄を湛える。

附)茶皺革塗鞘小さ刀拵
佩表(
拵全体写真)佩裏(拵全体写真)(刀装具写真)
  • 縁頭:桐紋唐草図、赤銅石目地、金色絵、無銘
  • 目貫:龍図、容彫、金色絵
  • 鐔:武鑑唐草図、銀地、毛彫、無銘
  • 小柄:城壁図、赤銅地、高彫、色絵、無銘
  • 柄:白鮫着、納戸色常組糸諸撮菱巻
金着せ一重はばき、白鞘付属