猩々図
水戸金工
無銘、素銅赤銅芋継、容彫、金銀色絵
36.7mm x 19.0mm 8.7mm 厚 5㌘
36.4mm x 19.3mm 8.4mm 厚 5㌘
保存刀装具鑑定書
『猩々』は能面のひとつで顔を赤く彩色している。無尽蔵の酒樽から柄杓で酒を呑む真っ赤な顔。真っ赤な能装束で飾った猩々は酒に浮かれながら舞い謡い、能の演目である五番目物の曲名『猩猩』を舞う。名古屋南部では赤色は魔よけの色とも考えられ無病息災の福神として秋祭りに登場し、行列の先頭を歩いて子供たちを追いかけて大きな手でたたいて廻る。たたかれた人は病気にならないと伝えられている。縁起のよい厄除けの画題である。