無銘 尾張金工
鐔 変り木瓜形 赤銅魚子地 据紋 象嵌色絵 同色絵耳 両櫃孔
縦 62.5mm 横 60.5mm 重ね 6.0mm(耳), 5.2mm(切羽台)
縁頭 赤銅魚子地 据紋象嵌色絵
縁 縦 36.6mm 横 21.0mm 高さ 9.0mm
頭 縦 31.0mm 横 16.9mm 高さ 8.8mm
特別保存刀装具鑑定書
上製落込桐箱入
尾張は徳川御三家のひとつで柳生流の影響を多分にうけている。縁頭は小判形となり、頭は深く縁のなかに入ってしまうほど小さく、鴟目には刻模様の装飾が施されることが多い。尾張鐔の切羽台は小判形で中低となり耳際の重ねが厚い肉置きをしている。
本揃金具は一光堂あたりの作品であろう。茎孔の責金なく、切羽台の擦跡もないことから刀装とし充てることなく未使用の状態である。