T2187(W6936)

脇指 銘 相模守藤原国綱 和泉守藤原国廣 越前住

新刀 江戸時代前期(慶安頃・1648~)越前
刃長 60.2cm 反り 0.9cm 元幅 32.0mm 先幅 20.9mm 元重 6.9mm

特別保存刀剣鑑定書

10回まで無金利分割払い(60回まで)

剣形:鎬造り、庵棟、寸延びて浅めの反りがつく。身幅広く重ね厚く元先の幅差さまに開かずに中峰のびごころ。(刀身全体写真
鍛肌:杢目鍛えに柾目肌を交り、特に鎬地は柾目が烈しく顕れる。平地には地沸が厚くつき地景入り、底青黒い地鉄の鉄色は強く躍動して明るく冴える。
刃文:刃区を短い湾れで焼きだして、互の目に丁子・尖り刃を交えて互の目の足入り、上半沸くずれて平地に飛び焼きがある。
中心:生ぶ。目釘穴弐個。栗尻張る。鑢目は勝手下がり。棟肉平でここにも勝手下がりの鑢目がある。佩表の鎬地寄りには太い鏨運びで『相模守藤原国綱』の長銘と裏の鎬地には同鏨運びで駐鎚地『越前住』があり、同じく佩裏の平地には細い鏨運びで『和泉守藤原国廣』の合作銘がある。
帽子:横手下で互の目を焼き、乱れ込んで掃きかけて中丸となり深く返って棟焼きに繋がる。

 越前の国綱は『越前下坂』とも呼ばれ近江国下坂から越前一乗谷に来住した。俗名を下坂多兵衛尉という。初代『兼種』の門人と伝えられ、業物の誉高い。実戦を念頭においたがっちりとした体躯は寸延びて反りが浅く、重ねが厚くついて手持ち重く、元先の幅差が少ない所謂『越前姿』と呼ばれる強靭無骨な姿。同派下坂一門の越前康継とともに越前福井城下で鎚を振るい、徳川将軍家の北の守りを司る越前武士の尚武の需に応じた。 この長脇指は同郷下坂一門の『国廣』との合作銘が刻されており好資料である。

真鍮時代はばき(裏に打刻凹跡があります)、白鞘入
参考文献:本閒順治・石井昌國『日本刀銘鑑』雄山閣 昭和50年