A12174(S3051)

刀 銘 常陸国笠間住人源正次作之 附) 朱石目地漆塗鞘打刀拵

新々刀 江戸時代末期 (元治頃/1864~) 常陸
刃長 75.3cm 反り 1.5cm 元幅 33.8mm 先幅 26.6mm 元重 8.4mm

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附) 朱石目地漆塗鞘打刀拵

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剣形:鎬造り、庵棟。寸延びて身幅広く、元先の幅差さまに開かずに重ねが厚い。鎬地の幅に比して平地は広くやや浅めの反りがついて大峰に結ぶ豪刀。(刀身拡大写真
地鉄:板目肌に杢目交えたよく錬れた鍛肌。鎬地は柾目が目立つ。平地には地沸が厚くつき肌目に呼応して地景かかる。
刃紋:大互の目と四つの小互の目を一団とした刃文は規則的に繰り返して、刃縁には小沸が微塵に積もり明るい光彩を放つ。刃中は匂い充満し、互の目の沸足は刃先に放射して金線・砂流しの沸筋は足を横切って頻りとかかる。
帽子:互の目のまま乱れ込んで焼刃は高く、砂流し・掃きかけ頻りとかかり火炎風に尖る。
茎:生ぶ。大筋違に化粧の鑢目。棟肉平でここにも大筋違に化粧の鑢目がある。茎尻は栗尻形。目釘孔壱個。佩表の鎬地にはやや小振りの鏨で『常陸国笠間住人源正次』の長銘がある。
 正次、保坂武八郎は笠間城下八万石、牧野氏の刀工である。日本三大稲荷に数えられる
笠間稲荷神社の門前町として栄えた。安政年間から明治二年(1854~69)の年紀がある。城里町指定有形文化財、刀 銘 『常州笠間住正次』があるほか、『笠間藩保坂武八郎源正次作』の遺作がある。
 この刀は注文打であろう。常に比して長寸で、身幅殊の外広く大切先に結ぶ勇壮な姿をしており、重ね厚く、刃区の深い原姿を留めた優刀である。地鉄の鍛肌は卸鉄の織りなす太い地景が地沸に呼応して深遠から沸きだし、互の目の焼刃には金線・砂流しの沸筋が頻りと顕れて豊かな景観を呈しており出来が良い。

朱石目地漆塗鞘打刀拵 :

  • 柄:白鮫着、卯の花色常組糸撮巻
  • 鐔:菊花葉散図、赤銅魚子地、木瓜形、四方猪目透、片櫃金埋、無銘
  • 縁頭:花菱に五つ割卍紋散図、赤銅魚子地、高彫、金色絵、銘 吉岡因幡介
  • 目貫:花菱に五つ割卍紋三双図、金渡金

時代銅下地銀着はばき、白鞘・つなぎは付属しません。ご要望により別途製作いたします。
参考資料:本間薫山・石井昌國 『日本刀銘鑑』 雄山閣 昭和五十年