A72557(T8583)

短刀 銘 豊州住清平

新刀 (寛文頃/約350年前) 豊後
刃長28.4cm 反り0.2cm 元幅27.0mm 元厚6.1mm

正真鑑定書

附)朱漆磯草塗鞘尾張小さ刀拵

 

剣形:平造り、庵棟低く、身幅尋常で寸が延び、ほぼ無反りの短刀。
鍛肌:板目肌に処々杢目を交え綾杉状となるところがあり地沸付き、地景かかる。
刃紋:広直刃僅かに湾れて小乱れ交じり、小沸が厚き、匂いが深い。刃縁に太い金線や打ちのけが入り一部は二重刃ごころとなり、明るく冴える。
中心:茎生ぶ、刃上りの栗尻。目釘孔壱個、鑢目は浅い勝手下がり。佩表に「豊州住清平」と銘がある。
帽子:先やや掃きかけて小丸に返る。
豊後の国、清平は現存する作品が希有。刀工銘鑑 清水治 新版【刀匠全集】によると豊後高田派、寛文頃とある。地鉄は青黒く沈んで、板目肌は異鉄を交えて地景がうねり、地沸が地映り状に湧き出す地鐵の景色は古調な印象が強く、卸鐵を用いての鍛錬であると思われる。朱漆磯草塗鞘尾張小さ刀拵は縁頭:笹竹図素銅磨地金色絵、目貫:布袋図素銅地容彫金色絵、小柄:龍倶利伽羅図素銅魚子地高彫、笄:龍虎図素銅魚子地高彫、鍔:木瓜形鉄鎚目地丸耳両櫃孔、柄:黒漆塗鮫着納戸色摘菱巻。はばき:丁子透図素銅地上貝金着下貝檜垣鑢。
白鞘付属。