S25898(W8254)

脇指 銘 法城寺 国光 貞国

新刀 江戸時代前期(寛文頃/約340年前) 武蔵
刃長48.6cm 反り1.2cm 元幅30.7mm 先幅21.6mm 重ね6.1mm

保存刀剣

 

剣形:鎬造り、庵棟。元の身幅広く、中頃から先の身幅も張って、やや反りが高めに付いて中峰に結ぶ堂々とした姿。
地鉄:板目肌錬れて地沸つき、鎬地は流れる肌や柾目肌。
刃紋:互の目交じりの湾れ刃で沸が厚く積り、匂口深く明るく冴える。刃中は砂流し、金筋、稲妻の太い沸筋が絡んで、刃肌が見られ、太い沸足入る。地に沸溢れて湯走りとなるところがある総体に闊達な大乱れを呈する。
帽子:横手で鎮まり、直調となり、小丸に深く棟に返る。
茎:生ぶ。鑢目は大筋違い。茎尻は入山形。目釘孔壱個。佩表やや下方に「法城寺、国光 貞国」と合作銘がある。
江戸法城寺一門は始祖を貞宗三哲の一人として高名な但馬の法城寺国光であり、中興の祖である正弘は本国但馬より一門とともに江戸に移り江戸法城寺一派を樹立し幕府の刀鍛冶御用を許され権威を誇り繁栄した。貞国は法城寺正弘の弟。国光は貞国の兄弟弟子として知られ、康継とともに幕府の御用鍛冶を勤めた。本作は通常慧眼する反りの浅い姿に直刃や数珠刃風の互の目を焼いた物とは趣きを異にして、反りが適度に付いて切先も延び心となるなど、始祖である南北朝法城寺国光に強く私淑したものであり、合作銘も希有でかつ白眉で出来が良い。
付帯の黒蝋色塗鞘脇指拵は白鮫着黒摘捲、縁頭を赤銅魚子地波龍図、金色絵。目貫は金無垢地這龍図。鍔は赤銅地に波に龍図。小柄を同じく赤銅地に這龍図。
金渡金はばき、白鞘入。