刀 無銘 河内守本行 茶叩塗鞘打刀拵
新刀 江戸時代中期(元禄頃/1700年頃) 豊後
刃長73.4cm 反り1.7cm 元幅32.2mm 先幅22.8mm 元厚6.6mm
保存刀剣
剣形:鎬造り、庵棟。寸延びて身幅広く、元先の身幅の差が少なく中切先延びごころの勇壮たる姿。
鍛肌:板目肌に杢目交え、総体によく錬れて潤いのある良い金色をしており、地沸付いて、地景が湧き出す。
刃紋:小沸が良く付いて締まり心に小互の目、丁子、逆がかった刃や尖り刃など様々な刃文からなり、一部は跳び焼き、湯走り状態を顕わして刃縁や刃中には太い金線、砂流しが流れ闊達な沸の働きがある。
帽子:乱れこんで掃きかけて火炎風に尖る。
中心:無銘。茎尻は切。鑢目は切。目釘孔二個(内一個埋)。
河内守本行は本国豊後。寛永十九年(1642)に生れ、鎌倉時代初期の名匠「行平」の後裔を名乗り「鬼神太夫行平」と銘をきり、延宝五年に河内守を受領し肥前唐津に移住。さらには元禄六年に江戸にでて相州綱廣に学び、本阿弥家から「本」の地を許され「本行」と改銘した。本作は二尺四寸二分強と寸延びて、身幅広く、中切先が延びた豪壮な姿をしており、相州綱廣に師事した関係からか、沸本位の互の目乱れに跳び焼を交えて闊達で豊かな働きを魅せた打刀。晩年は「本」の字を松葉の如く崩したことから松葉本行と呼ばれ親しまれた。享保末年(1730)頃没とされ長寿であったことでも知られる。
付帯の茶叩塗打刀拵は現代に製作されたもので、金渡金の古作龍図目貫、銀地波図縁頭、古作山水図隅切木瓜鉄地鍔。
金着せ二重はばき(白鞘は付帯しておりません)