Tuba2737a

Dragon Openwork Tsuba

signed : Echizen-ju KINAI-saku

Round shape, Iron ground, Polish surface, Nokubori carving, Square contoured Mimi-edge, Both Hitsu-ana punches

82.5mm x 82.1mm 5.4mm thick (Seppa-dai)


初代記内は名を石川、後に高橋権兵衛を名乗った切物師で、初代康継の作刀に見事な彫刻を施して『越前彫』・『記内彫』と称する技巧を創始した名工。以降江戸時代をつうじて七代程続いたという。

 記内鐔はやや褐色の赤みある丸形鉄地に葵、銀杏や雲龍図などを肉彫地透かしするものを得意としている。また諸国の鐔工とは異なり鐔の裏面、切羽台右側に『越前住』、左側に『記内作』と切り分けている。

 表題の鐔はやや大振りで昇龍を肉彫地透している。大きく躍動する量感溢れる這龍は鐔一面に配されて鱗は鋭く刻されて力強い。